バルト三国旅行記 :: 10日目 (2003/7/25 Fri)

バルト三国旅行の終着点、ヴィリニュス (Vilnius)

朝、ヴィリニャ川を渡ってウジュピス(Uzupis)共和国へ。
共和国といっても"芸術共和国"。毎年4月1日はウジュピス共和国の独立記念日なので、 この日だけはウジュピオ橋には検問所が設けられ、パスポートが必要となるらしい。

ウジュピスは"ヴィリニュスのモンマルトル"と呼ばれる地域で、多くの芸術家や学生、若者が住んでいる。
ヴィリニュスとは違った旧市街の雰囲気が残る地域となっている。
ウジュピオ橋のすぐそばにあるカフェは涼しくてとても感じのよいところだった。
フィラレトゥ通り(Filaretu)を歩きながらウジュピスを散策。

オランドゥ通り(Olandu)に突き当たり、ウジュピスに別れを告げ、聖ペテロ&パウロ教会を目指す。
教会の内部に入った途端、その内装のすさまじい漆喰彫刻群に圧倒される。

バロックの"凍れる音楽"。


聖ペテロ&パウロ教会からネリス川(Neris)に沿ってコシュウシコ通り(T.Kosciuskos)を歩き、 3つの十字架の丘(Triju Kryziu Kalnas)へ向かう。
丘へ登るには山道を30分ほど歩かなければならない。
丘の上から眺めたヴィリニュスの旧市街。

丘の上に建つ3つの十字架。


丘を降りて旧市街に戻る。
その途中にあった聖アンナ教会(Sv.Onos Baznycia)とベルナルディン教会(Bernardinu Baznycia)。 聖アンナ教会は33種類もの異なった形のレンガが使われているゴシック様式の珍しい教会。


アンバー・ミュージアム・ギャラリー(Amber Museum-Gallery)に立ち寄る。
お店の地下は琥珀の展示室となっている。
値段ははっきり言って高いものが多いが、品質は確かなものを置いている。
その後、ヴィリニュス大学(Vilniaus Universitetas)へ。
中庭がたくさんあり、大学の中はまさに迷路。
夏休み中なので、学生はほとんど居なかった。

ヴィリニュス大学の近くのカフェで休憩していると、ブラスバンドの音楽が聞こえてくる。
音楽の方へ歩いていくと、大統領官邸前のダウカンタス広場(S.Daukanto Aikste)でイベントが行われていた。
ブラスバンドの音楽にあわせて踊る美男美女。


ブラスバンドのイベントを見終わった後、大聖堂から伸びるゲディミノ大通り(Gedimino pr)を歩く。 都会的な商店街が続く通り。
アカデミック・ドラマ劇場(Akademinis Doramos Teatras)。


ゲディミノ大通りをさらに進み、金色に輝くリトアニアの国会議事堂(Tarybos Rumai)へ。
1991年1月、ソ連政府が送った武装部隊から議会を守るために数万人の市民がここに集まったという。 国会議事堂の一角にはその時のコンクリートバリケードが残されている。
非武装を貫いた独立の歴史はバルト三国の国々の人々にとっての誇りであることだろう。

旧市街へ戻ってレストランで夕食を食べ、ユースでバックパックをピックアップ。
今朝バスターミナルでチケットを購入しておいたワルシャワ(Warszawa)行きの夜行バスに乗り込み、 バルト三国から中欧・東欧へ向けて出発。
バルト三国は本当に良いところで親切な人が多い国々だった。

中欧・東欧旅行記へ続く

旅行記

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