ブルガリア・ルーマニア :: 5日目 (2005/9/26 Mon)

カルパチアの真珠、シナイア (Bucuresti → Sinaia)

ソフィア(ブルガリア)から夜行列車で朝、ルーマニアのブカレスト・ノルド駅(Gara de Nord)に到着。


駅で現地紙幣をATMでおろそうとしたが、ATMが壊されていて使用不能だったので、仕方なく持っていたユーロを両替。
40ユーロを両替すると現地通貨で1,000,000札が返ってきた。有り得ない…百万紙幣なんて。。。
さすがに紙幣の額が大きすぎるので、小さくしてくれと言うと500,000札が2枚。
それでもルーマニアでは大きすぎる紙幣で受け取りを拒否される場合が多かった。
しかもルーマニアはデノミの真っ最中で 10,000Lei→1RON となるらしい。
そんなわけで、通貨価値が全然分からない。

ブカレスト・ノルド駅でどうしようかと考えた結果、シナイア(Sinaia)へ行くことにする。
切符売り場で次のシナイア行きの列車の切符を購入。
次の列車はICではなく、鈍行だったので切符代は安い(89,000Lei)が、列車はぼろぼろだった。


鈍行列車はいろんな街の駅に停車しては出発を繰り返す。
駅と呼べないような所でも停車していた。
電車が駅に停車しても駅名を表示している看板が非常に小さかったり、駅名すら表示していないところが多い。
切符に書かれた到着時刻になっても、シナイアらしき駅に到着しないので、前の向かいの席に座っている女性に シナイア駅はまだ?と聞くと、流暢な英語で教えてくれた。
電車が30分ほど遅れているらしい。
大学の学生で英語の論文を読んでいた。
車窓に映る街々はどれも本当に小さくて田舎だった。
先ほどの女性が、シナイアは次の駅だと教えてくれたので降車する準備をして女性に礼を告げて列車を降りる。

シナイア駅に到着。ルーマニアの駅の中で最も美しいと言われているらしいが、小さな普通の駅だった。


駅からシナイア中心部へは木々に囲まれた階段と坂道を登っていく。


シナイアのメインストリート、カロル1世通り(Bd.CarolT)を通ってツーリストインフォメーションの方へと歩く。
ここシナイアのツーリストインフォはルーマニアに唯一ある公営の観光案内所らしい。


パルティニシュ(Paltinis)というホテルに泊まろうかと考えていたのだが、その手前に新しくオープンしたらしき 綺麗な二つ星のホテル(BULEVARD)があったので、そこに泊まることにする。


1泊20ユーロだったがTV、冷蔵庫付で驚くほど広い部屋だった。

しかもロフト付。


ホテルにバックパックを置き、ロープウェイ乗り場(Statia Telecabina)へ向かう。

しかし、ロープウェイ乗り場には誰一人いない。。。
ロープウェイでブチェジ山(Muntii Bucegi)の山頂へ行けるはずなのに…。
ワンちゃんが一人で留守番しているだけだった。。。


仕方が無いのでシナイア僧院へ行くことにする。
その途中のカロル1世通りにあった大きなショッピングモール。
地下に日本語の読めるインターネットカフェもある。


坂道を登ってシナイア僧院(Manastirea Sinaia)に到着。
建物の模様が縞々なのはリラの僧院と同じ。

僧院を取り囲む建物。

リラの僧院ほど鮮やかではないが、シナイア僧院にもフレスコ画が描かれている。


シナイア僧院からペレシュ城(Castelul Peles)へ歩いていく。
その途中の林道にはおみやげ物を売る露店が並ぶ。


ドイツ・ルネッサンス様式のペレシュ城。
ルーマニアで最も壮麗な城と称えられているらしい。

ペレシュ城の内部はツアー形式でしか見学できない。
ツアーは月・火曜日が休みという変則的な休日で、今日は月曜日。
内部の見学はあきらめて近くのカフェで遅い昼食を食べる。
シナイアではホテルやカフェは昔の貴族の別荘を利用しているものが多い。


ペレシュ城の近くのペリショール城(Castelul Pelisor)へ。
ペレシュ城の荘厳な雰囲気と異なり、鮮やかで美しい城。
ペリショール城も内部はツアー形式での見学のみ。


ペレシュ城、ペリショール城ともに警備は非常に厳しい。
立ち入り禁止の看板と共に銃を担いだ軍人さん(?)が城を警備していたので近づいて写真を撮ることはできなかった。


明日、ブラショフ(Brasov)へ行こうと思っていたのでシナイア駅へ行って列車の時刻表を調べることにする。
シナイア駅に行く途中にあった墓地。
戦死者達が眠っているのであろう。


シナイア駅のプラットホームに張り出されている時刻表をメモっていると、戦車を乗せた貨物列車が駅に停車。
見慣れた光景なのか、列車を待っている人は特に驚いてもいなかった。。。


駅からホテルに歩いて戻り、今日が終わる。


6日目へ続く

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