Tex Installation Memo

Windows 2000/XP/Server2003 へ組版ソフトの Tex をインストールする時のメモ。

具体的には角藤氏により Windows へ移植された Web2C 7.5.3 (pTeX-3.1.3 etc. for Win32) のインストール、 Ghostscript, GSview の日本語化、 dviout のインストールを行う。

：：目次：：

必要なファイル
　W32Tex
　Ghostscript, GSview
　dviout
インストール方法
　W32Tex
　Ghostscript, GSview
　dviout
　jsarticle
実行テスト
参考

必要なファイル

W32Tex

W32Tex のサイトから以下のファイルを取ってくる。できるだけ、ミラーサイトを使う。
通常の用途では、標準インストールで十分だが、HD に余裕があれば、フルインストールする方が無難。

簡易インストーラ (必須)
texinst753.zip

最小インストール (必須)
latex.tar.gz
mftools.tar.gz
platex.tar.gz
ptex-3.1.2-w32.tar.gz
web2c-7.5.2-lib.tar.gz
web2c-7.5.2-w32.tar.gz

標準インストール
dvipdfm-w32.tar.gz
dvipsk-w32.tar.gz
jtex-1.9.1-w32.tar.gz
ltxpkgs.tar.gz
makeindex-w32.tar.gz
manual.tar.gz
oldformat.tar.gz
oldinputs.tar.gz
pdftex-w32.tar.gz
t1fonts.tar.gz
timesnew.tar.gz
txpx-pazofonts.tar.gz
vf-a2bk.tar.gz

フルインストール
context-doc.tar.gz
context.tar.gz
cweb-w32.tar.gz
dvi2ps-3.2j-w32.tar.gz
dvitools-w32.tar.gz
etex-2.1-w32.tar.gz
jdvi2kps-4.0-w32.tar.gz
nts-loader-w32.tar.gz
omega-1.23.2-w32.tar.gz
omegaj-w32.tar.gz
plain2-2.54-w32.tar.gz
psutils-w32.tar.gz
t1utils-w32.tar.gz
tex4htk-w32.tar.gz
texinfotools-w32.tar.gz
tiff2png-w32.tar.gz
ttf2pk-w32.tar.gz
ttf2pt1-w32.tar.gz
txtutil.tar.gz
ums.tar.gz
utf.tar.gz
vf-n2bk.tar.gz

Ghostscript, GSview

Ghostscript 8.14 and GSview 4.6 J から次のファイルを取ってくる。

gs814w32full.zip
gsv46w32.exe

dviout

dviout/dviprt 開発室から次のファイルを取ってくる。

tex316w.exe

インストール方法

W32Tex

C ドライブの下に C:\usr\local というフォルダを作る。
そのフォルダの中に texinst753.zip を展開する。
C:\temp\tex というフォルダを作り、texinst753.zip 以外のアーカイブをその下にコピーする。

コマンドプロンプトを立ち上げて以下を実行。

> cd C:\usr\local
> texinst753 C:\temp\tex

PATH に

C:\usr\local\bin

を追加する。

PATH の追加方法
コントロールパネル → システム → 詳細設定 → 環境変数
「システム環境変数(S)」の中の「PATH」を選択して編集。
セミコロン(;)で区切って追加したいパスを書く。
例：（既存のパス）;C:\usr\local\bin

Ghostscript, GSview

gs814w32full.zip を展開し、setupgs.exe を実行してインストールする。
PATH に

C:\gs\gs8.14\bin
C:\gs\gs8.14\lib

を追加する。
C:\gs\gs8.14\lib にある cidfmap をこれで置き換える(2004/6/8 追記)．

gsv46w32.exe を実行してインストール。

dviout

tex316w.exe を実行してインストールする。
インストール後、以下の表示が出るので、「はい(Y)」を選択。

Font Path is not set.
Install fundamental parameters?

デフォルトの解像度と用紙タイプの設定は適当でよい。[>Next]
Register the location of Font Files では、[Guess] を押すと以下のような表示が出るので「いいえ(N)」を選択。

(Y)es: Guess TEXROOT/TEXPK/L from fonts in DISK
(N)o : Set default value for TEXROOT/TEXPK/L

すると、以下のようなパラメータが入るはず。

TEXROOT: c:\usr\local\share\texmf\fonts
TEXPK:   ^r\tfm\\^s^tfm;^r\\^s.^dpk;^r\vf\\^s.vf;^r\ovf\\^s.ovf;^r\tfm\\^s.tfm

jsarticle (任意)

奥村氏による LATEX 2ε美文書作成入門に使われているドキュメントクラスです。
非常に美しい組版を作ることが可能となります。

pLaTex2e 新ドキュメントクラスから次のファイルを取ってくる。

jsclassed-040429.zip

次のようなフォルダを作り、そこに展開してインストール完了。

C:\usr\local\share\texmf\ptex\platex\js\

実行テスト

メモ帳などのエディタで次のように編集して test.tex として保存。

\documentclass[10pt,a4j]{jarticle}
\begin{document}
ようこそ! \TeX
\end{document}

コマンドプロンプトで次のように実行してエラーが出なければ OK。

> platex test.tex
> test.dvi
> dvipsk test.dvi
> test.ps
> dvipdfm test
> test.pdf

これで同一フォルダ内に、test.dvi, test.ps, test.pdf ができているはず。

Tips - autantlevent.sakura.ne.jp -