GTK+2 Memo

Vinelinux 2.6 への GTK+ 2 のインストールメモ。

既存の GTK+ 1.2 との競合を防ぐために、/usr/local 以下にインストールする。
(注) この操作によってシステムを不安定にする可能性もありますので、自己責任でお願いします。 

：：目次：：

必要なファイル
インストール方法
　pkgconfig
　fontconfig
　glib-2.2.3
　atk-1.2.4
　pango-1.2.5
　gtk+-2.2.4
うまくいかない場合
参考

必要なファイル

Vine Seed から次のファイルを取ってきて、順にインストール。 

libexpat-1.95.6-0vl1.i386.rpm
expat-1.95.6-0vl1.i386.rpm
expat-devel-1.95.6-0vl1.i386.rpm

freedesktop.org から次のファイルを取ってくる。 

fontconfig-2.2.tar.gz
pkgconfig-0.15.0.tar.gz

gtk のFTPサイトから次のファイルを取ってくる。 

atk-1.2.4.tar.gz
glib-2.2.3.tar.gz
gtk+-2.2.4.tar.gz
pango-1.2.5.tar.gz

インストール方法
  • pkgconfig
    次のように普通にやればOK。 
    $ tar zxvf pkgconfig-0.15.0.tar.gz
$ cd pkgconfig-0.15.0
$ ./configure --prefix=/usr/local
$ make
# make install
  • fontconfig
    docs 関係で次のようなエラーがでる。 
    docbook2man fontconfig-devel.sgml
jw: Please specify at least one catalog
    これを避けるために、configure 時に次のようにオプションを付ける。
    これ以外は、上述の pkgconfig のインストール手順と同じ。 
    $ ./configure --prefix=/usr/local --disable-docs
  • glib-2.2.3
    上述の pkgconfig のインストール手順と同じ。

    インストール後、/etc/ld.so.conf に次の一行を追加する。
    /usr/local/lib
    その後、ルート権限で、/sbin/ldconfig を実行する。
  • atk-1.2.4
    configure をすると、GLIB のバージョン確認の際に古いバージョンを検出し、次のようにエラーとなる。 
    checking for pkg-config... /usr/local/bin/pkg-config
checking for GLIB - version >= 2.0.0... 
*** 'pkg-config --modversion glib-2.0' returned 2.2.3, but GLIB (2.0.1)
*** was found! If pkg-config was correct, then it is best
*** to remove the old version of GLib. You may also be able to fix the error
*** by modifying your LD_LIBRARY_PATH enviroment variable, or by editing
*** /etc/ld.so.conf. Make sure you have run ldconfig if that is
*** required on your system.
*** If pkg-config was wrong, set the environment variable PKG_CONFIG_PATH
*** to point to the correct configuration files
no
configure: error:
*** GLIB 2.0.0 or better is required. The latest version of
*** GLIB is always available from ftp://ftp.gtk.org/.
    これを回避するためには、LD_LIBRARY_PATH を指定する必要あり。要は、パスが通ってなかったみたいなので、次のようにする(bash の場合)。 
    $ export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib
$ ./configre --prefix=/usr/local
$ make
# make install
  • pango-1.2.5
    上述の pkgconfig のインストール手順と同じ。
  • gtk+-2.2.4
    上述の pkgconfig のインストール手順と同じ。

以上でインストール完了。

これで、eclipse などの gtk+2 でしか動かなかったソフトを動かすことができるはず。
eclipse (gtk版 eclipse-SDK-*.*.*-linux-gtk.zip) はダウンロードしたものを解凍するだけで使える．
ただし，eclipseは起動時に gtk+2 のパスをチェックするので，.bashrc などに 

export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib

を追加しておく．


うまくいかない場合

上記のやりかたでうまくいかない場合は、次のように PKG_CONFIG_PATH も指定してやるとOKかも。 

$ export PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/lib/pkgconfig

参考

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